【短編】メロンソーダに溺れる
「仕返しだし。バカなくせに気が強くて、おまけに呼び捨てで人のこと呼ぶとか生意気だし。様ぐらいつけて」
「ほんとうざい」
「うん。それでもほっとけないんだけど、どうしてくれるの?」
同い年なのに、どこまでも上を歩いてて大人な菅原が、本当に憎い。
そんなこと私に聞かれたってわかんない。
「……早く飲んで。じゃないと俺みたいに賢くなれないよ」
「バカじゃないの」
「それしか言えないの」
うっ、ほんとこいつ……。
私は、身体中熱を持ったまま、菅原をキッと睨みつけてから、ストローを咥えた。
目をそらして、メロンソーダを流し込む。
甘い。
そして、炭酸の刺激が少し弱まってる気がした。
それは、きっと、この炭酸よりも、菅原の刺激があまりにも強すぎるから。