クールな御曹司と愛され新妻契約
「あります! 千景さんは以前、ハウスキーパーの女性に言い寄られたことを嫌悪されていました。その問題は、どうなったんですかっ」
「それは立場を利用して一方的に言い寄られれば嫌悪しますが、麗さんはそんなこと一度もしなかった。だから、あなたのことは信頼してると何度も言ったはずです。
俺から契約結婚まで持ちかけておいて、あなたを嫌悪するなんてこと、あるわけがない」
「ええっ。そんなこと言われても、牽制にしか聞こえませんっ」
千景さんの『信頼しています』という言葉に、こちらはどれ程、困惑したことか……!
私はムッとしつつ、涙の浮かんだ目で彼を睨みつける。
「それじゃあ、先に婚姻届を提出しに行きましょうか。俺はあなたの信頼を取り戻さないといけませんから」
千景さんは悪戯っぽく微笑むと「この状態でおあずけは厳しいな」なんて宣いながら、普段通りの優しい手つきで、私の乱れていた洋服を整えてくれた。
ブラウスのボタンを閉め終えたすぐそばから危険なことを言い出した彼に、「も、もう!」と言い返しながらも、頬を赤らめずにはいられない。
「それは立場を利用して一方的に言い寄られれば嫌悪しますが、麗さんはそんなこと一度もしなかった。だから、あなたのことは信頼してると何度も言ったはずです。
俺から契約結婚まで持ちかけておいて、あなたを嫌悪するなんてこと、あるわけがない」
「ええっ。そんなこと言われても、牽制にしか聞こえませんっ」
千景さんの『信頼しています』という言葉に、こちらはどれ程、困惑したことか……!
私はムッとしつつ、涙の浮かんだ目で彼を睨みつける。
「それじゃあ、先に婚姻届を提出しに行きましょうか。俺はあなたの信頼を取り戻さないといけませんから」
千景さんは悪戯っぽく微笑むと「この状態でおあずけは厳しいな」なんて宣いながら、普段通りの優しい手つきで、私の乱れていた洋服を整えてくれた。
ブラウスのボタンを閉め終えたすぐそばから危険なことを言い出した彼に、「も、もう!」と言い返しながらも、頬を赤らめずにはいられない。