クールな御曹司と愛され新妻契約
時々予想外の出来事も起こるが、それに対応するのも醍醐味のひとつ。

自己努力が確実に成果に直結するので達成感が得られるだけでなく、沢山の出会いと別れの中で信頼と絆が生まれて、いつだって様々な感動がある。

大学四年間で学んで身につけた技術や管理栄養士という資格もちゃんと活かせるし、この仕事を両親に反対される謂れは全くないのに……。

それを突然、『幼馴染と結婚』だなんて言いだして、生き甲斐を奪うような真似はやめて欲しいと思った。

「ご両親も唐突ですね。それに素敵な職業じゃないですか。現に、俺はあなたがいないと生きていけない」

「あっ……ありがとうございます。恐れ入ります」

真剣な表情で見つめられながらまるで愛の告白みたいな言葉をかけられ、きゅーっと胸が締め付けられてしまう。

けれども、すぐにハウスキーパーとして必要とされているということだと理解して、お辞儀をしながら羞恥心で熱くなった頬を隠した。

「……でも、三並さんの誕生日は今週末じゃなかったですか? 確か、いつも母の日と同じ、と」
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