星空の下、泣く君を


何故俺にその能力をくれたのか、すぐには分からなかった。でも、あれを見た今なら、見当はつく。


あの日、愛美を見たとき。俺は雷にうたれたような衝撃に襲われた。


なぜなら、従姉妹である愛美の守護神のオーラは、見たこともないくらいどす黒く、とても濃い闇のような色だったから。

3ヶ月たった今でも、愛美を超える黒いオーラの人は見たことがない。


ここが田舎ということもあるのかもしれないが、それは愛美はこの街で1番黒いということを表している。

俺はそれが信じられなかった。だって、いつも話しかけたらどうしたの?と優しく応えてくれる、あの愛美が。

どうして?なにかの間違いなのではないか。

そんなことが頭の中をぐるぐる回る。

そして、1つの答えを導き出した。

愛美はきっと、苦しんでいる。


何故かはわからない。それでも、なにかに苦しみ、悲しんでいる。


俺はそのために、この能力をもらったんだと思った。それならば、俺にはやるべきことがある。

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