グリーンピアト物語~醜い妖精とイケメン君~(完結)
お互いの両親に会うのは、結婚前なのに、もう既に結婚してから会うのは順番が違うかもしれない。
でも・・・
家族が1つになってゆくのはとても嬉しい。
妖精界と人間界、そして地底が繋がってゆく・・・。
不思議な感じがする。
ドン! ドン! ドン!
突然大きな音がして、ジックニーとノエリは驚いた。
「なんの音だ? 」
ジックニーは驚いて、音のした方へ歩いて行った。
ドン! ドン!
音は玄関から聞こえている。
玄関へやって来たジックニーは、覗き穴から外を見た。
すると・・・
「え? どうやって入って来たんだ? 」
覗き穴の向こうには、デルバがいた。
ものすごい剣幕の顔をしているデルバは、思いきり玄関のドアを叩いている。
「いるのは分かっているのよ! 出てきなさい! 」
ドアを叩きながら、デルバは怒鳴り始めた。
とりあえずジックニーはリビングへ戻ってきた。
リビングではノエリが驚いて、怖がっていた。
「大丈夫だよ」
ジックニーはノエリをそっと抱きしめた。
「ちょっと待ってね」
ジックニーは携帯電話を手に取り、電話をかけ始めた。
「あ、申し訳ございません突然。・・・あの・・・不審者が無理やり玄関に押しかけて来たので力を貸してもらえませんか? ・・・はい・・・いえ・・・検察に来てもらっても構わないのですが。・・・はい・・・お願いします・・・」
電話を切ると一息つくジックニー。
ドン! ドン!
玄関を叩く音は更に大きくなった。
「いるのは分かっているって、言っているでしょう! 出てきなさい! 」
デルバの叫び声が大きくなり、ノエリは震えだした。
ジックニーは震えているノエリをギュッと抱きしめた。
玄関の向こうでは、デルバが更にすごい剣幕になっていた。