グリーンピアト物語~醜い妖精とイケメン君~(完結)
サロン。
ジックニーとノエリが、マロンディス達を待っていた。
賑やかな話声が近づいてきて、アディールとユーリスに連れられてマロンディスとシルビアがやって来た。
「あ、父さん、母さん」
ジックニーが声をかけた。
「おお、ジックニー元気だったか? 」
満面の笑みでマロンディスはジックニーに歩み寄ると、ギュッと抱きしめた。
「お前ちょっと痩せたんじゃないか? 」
「え? 変わらないよ」
「そうか? 」
「うん。それより、紹介するよ。俺の結婚相手のノエリだよ」
マロンディスはジックニーから離れて、じっとノエリを見つめた。
「初めまして、ノエリと申します。ご挨拶が遅くなり、申し訳ございません」
緊張した面持ちで、ノエリは挨拶をして会釈をした。
「貴女がノエリさんですか。ジックニーの父、マロンディスです。そして、隣にいるのがジックニーの母シルビアです」
「ノエリさん、初めまして。びっくりしました、とっても素敵な方で。ジックニーより年上だと聞いていましたが。とてもそんな風には、見えませんね」
「あ、そんな事は・・・」