おじさんは予防線にはなりません
洋服店まわりは宗正さんにとって市場調査を兼ねていて仕事の一環でもある。
やはり仕事外にひとりでレディースファッションのお店に入るのはハードルが高いらしい。
「詩乃と一緒だと気兼ねなく見て回れるから助かるー」
嬉しそうに宗正さんが笑い、私も笑ってしまう。
仕事だからって言ってるけど、本当は好きなんじゃないかなーって思う。
「アクセサリーも見ようよ」
軽く引きずられるように、目に付いたアクセサリー店に連れて行かれた。
「詩乃ってピアス?」
「イヤリング。
その、……穴をあけるの怖くて」
意味もなく耳のイヤリングをさわりながら答えてしまう。
イヤリングよりピアスの方が安くて可愛いのが多いから、一度はピアッサーを買ってチャレンジしようとしたのだ。
けれど耳には当てたものの恐怖には勝てず、そのまま家のどこかに眠っている。
やはり仕事外にひとりでレディースファッションのお店に入るのはハードルが高いらしい。
「詩乃と一緒だと気兼ねなく見て回れるから助かるー」
嬉しそうに宗正さんが笑い、私も笑ってしまう。
仕事だからって言ってるけど、本当は好きなんじゃないかなーって思う。
「アクセサリーも見ようよ」
軽く引きずられるように、目に付いたアクセサリー店に連れて行かれた。
「詩乃ってピアス?」
「イヤリング。
その、……穴をあけるの怖くて」
意味もなく耳のイヤリングをさわりながら答えてしまう。
イヤリングよりピアスの方が安くて可愛いのが多いから、一度はピアッサーを買ってチャレンジしようとしたのだ。
けれど耳には当てたものの恐怖には勝てず、そのまま家のどこかに眠っている。