おじさんは予防線にはなりません
無言の私にまずいことを言ったと思ったのか、取り繕うように言うと宗正さんは再びネクタイを選び出した。
「……サーモントブローの眼鏡がよく似合う、笑うと可愛いおじさんです」
「……えっ」
また手を止めると、宗正さんはおそるおそるといった感じで振り返った。
「……それってもしかして、池松主任?
まずくない、あの人、結婚してんだよ?」
聞かなきゃよかった、そんな顔の宗正さんにはぁーっ、ため息が落ちる。
「別になにかある訳じゃないですよ。
日頃、いろいろお世話になってるので、たまにはお礼したいなって思っただけで」
「あー、そーゆー」
うんうんと頷いてひとり納得して、宗正さんはネクタイ選びを再開した。
私が彼氏のネクタイを選んでいると勝手に勘違いしたのは宗正さんだ。
「……サーモントブローの眼鏡がよく似合う、笑うと可愛いおじさんです」
「……えっ」
また手を止めると、宗正さんはおそるおそるといった感じで振り返った。
「……それってもしかして、池松主任?
まずくない、あの人、結婚してんだよ?」
聞かなきゃよかった、そんな顔の宗正さんにはぁーっ、ため息が落ちる。
「別になにかある訳じゃないですよ。
日頃、いろいろお世話になってるので、たまにはお礼したいなって思っただけで」
「あー、そーゆー」
うんうんと頷いてひとり納得して、宗正さんはネクタイ選びを再開した。
私が彼氏のネクタイを選んでいると勝手に勘違いしたのは宗正さんだ。