My Angel 〜私の天使〜
「んぁぁ〜、はぁ〜ぁ。眠。てか今何時。げ、8時半!?やっば!」


朝がとても弱くて大嫌いな私の名前は尾野平 紗凪。


今日は何曜だっけ?あー、月曜か。
うわ、1週間始まったばっかじゃん。


ってこんなこと考えてる場合じゃないか。


学校に行くのは嫌だ。
あ、いや、正確には、“行くまで”が嫌だ。


でも、行ってからはいい。大好きな人がいるから。


そのためなら大嫌いな朝だって乗り切れる。


飛び起きて布団から出て、リビングまでダッシュで向かう。


顔を洗って、ご飯を食べて、髪を整えたら準備完了。


うし、行くか。


「行ってきまーす!」

「はーい、気をつけてねー!」


私の家から学校までは、徒歩約10分。


そう、とても近いのだ。だがもう一度言う。
私は朝が大嫌いだ。


とか言っているうちにもう着いた。
本当に近いのだ。


ダッシュで門をくぐって下駄箱行って、ため息頑張って飲み込んで、よし。


ガッ!!
!?!?


教室のドアが開かない。え、まって。なんで。

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