My Angel 〜私の天使〜
ずっとそばにいるわけにもいかず、チャイムがなったため私は教室に戻った。


教室に入った時、一瞬湊と目があった気がした。
その目はどこか、切なそうだった。


席に着き、2時間目を受けて、やっときた休み時間。


湊はもう察しているであろう。私がこれから行く場所を。だからもう言わなかった。


だって、授業中湊をみたらたまたま目があって、なにを言ったわけでもないのに頷いたんだ。


その顔と目は、“行ってこい”って言ってるみたいだった。さすが湊だ。


私のことはなんでもお見通しってわけか。


湊に見透かされるのはなんだか嫌な気もするけど。


けど目があっただけでなにが言いたいのかわかるのは、普通にすごといと思う。


そういうわけで、私は授業が終わり次第すぐに保健室へと向かった。


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