My Angel 〜私の天使〜
ガラガラッ
「あら、尾野平さんじゃない。どうしたの?」
「あ、ゆきの様子を、みに来ました」
「あぁ、小野原さんの。いいわよ、入って」
今は先生がいるみたいだ。保健室の先生とはよく話すほうだと思う。
だからスムーズに入れるんだ。
1限目の終わりに来た時と全く同じだった。
カーテンを開けて中に入るとまだゆきは眠っていた。
大丈夫なのだろうか。
「先生、あの、ゆきってずっと寝てるんですか?」
「いや、一回起きたわよ。けどまだ少ししんどいみたいで...熱はないんだけどね。眠いっていうから寝かせちゃった。」
「あ、そうですか」
起きてよかった。けどそれでも治らないって、相当しんどいということになる。大丈夫かな。
そろそろ10分経ってしまう。休み時間は10分。

