正義が悪に負ける時
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「コンビニ寄っておきますか?」
「いや大丈夫。
お茶飲んだら落ち着いた。」
「・・結局・・・大した情報は得られなかったですね・・。」
信号で止まったので助手席に座る真田さんを見ると、
滝川ゲンジの写真を見ていたようだった。
「滝川とフユミは本当にあの日本料理店“一心”で毒を摂取したのか。
誰が何の目的であの2人を殺したのか。
無差別に狙ったのか意図的に狙ったのか。
この事件は謎が多すぎっすよ。」
「早苗は今なにしてる?」
「滝川について洗ってますよ。
その日暮らしの日雇い労働者。
滝川とフユミ、
何か匂うのはどっちだ?
って言われたら滝川の方ですからね。」
「森本さん達は?」
「引き続き“一心”の従業員を洗ってます。」
「長さんは?」
「毒物が何により濃く付着していたのか解析を続けてます。
ついでに言っておくと、
川辺課長は映像解析班と一緒に、ホテル“ラード”に出入りしていた人間を洗ってます。」
「あっそう・・・・・。」