正義が悪に負ける時


「現時点で濃厚なのは、

最後に2人が食事をした、
日本料理店“一心”。」


「“料理長特製御前 華”だったな。

お前ら食うの早すぎだぞ。
俺も味わって食べたかったのに。」


「いやそれは真田さんがトイレに籠もってたせいじゃないっすか。」


「胃の内容物を見るに、
それ以降は特に食事はしていない。

“一心”で毒を摂取したのはまず間違いない事実だと考えて良さそうだな。」


「ただ、“一心”を捜査している班からの情報によると、

2人が殺された日、

“料理長特製御前 華”は昼夜合わせて37人前分出たそうですが、

今のところ被害者以外に食中毒等の症状を訴えた人はいないそうです。」


「ピンポイントで滝川とフユミの分だけに毒が入ってたって事か。」


「・・・・・・あ!
これはどうっすか?

フユミは七味とかマヨネーズとかのMy調味料を持参していて、それを料理にかけて食べた。」


「・・・彼女の遺留品にそれらしき物はあったのか?」


“無いです”
と即答したら軽く頭をはたかれた。


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