愛されプリンス½



準備…とは?



首を捻ると、リュウさんの後ろから若い女の人が現れた。


服装的にモデルさんというわけではなさそう…スタッフの人?


ニコニコしていて感じの良さそうな人だ。


その人はガシッと私の手をつかむと



「じゃっこちらへ」


「…え?あの…ちょっと!」



わけが分からない私をそのまま引っ張りどこかに連れていこうとする。




「ちょっ…どこ行くんですか!?」


「どこってメイクルームですよ?」



振り向いて感じ良く答えてくれる女の人。


メイクルーム…なぜ!?








―――四十分後。




私はなぜか新品の、普段着たこともないようなフリフリワンピースを着せられ、今までしたことのないようなきっちり化粧を施され、リュウさんの構えるカメラの前にいた。



パシャッ



茫然と立ち尽くす私に向かって光るカメラ。



「…なんですかコレ!?」



当然の疑問を口にすると、カメラをおろしたリュウさんが笑いながら言った。



「まぁまぁ安心してよ、今のは試し撮りだから。本番も顔は写らないようにするし」


いやいやいやそうじゃなくて!




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