愛されプリンス½
「ちょっ…何でうちでシャワー!?自分ちいけばいいでしょ!?」
「あー?めんどくせー」
「隣じゃん!」
「あのさ」
髪から雨の雫を滴らせたまま、天王子が振り向いた。
「いつまでついてくんの?もしかして一緒に風呂入りたい?」
「なっ…わけないでしょぉ!?」
「だよな」
ピシャンッ
目の前で勢いよく脱衣所のドアが閉められた。
「あ、なんか着替えとタオル、テキトーに出しといて~」
なんて呑気な声が中から聞こえる。
なんて…自由な!!
15分後。
「あ~…さっぱりした」
言葉通りさっぱりした顔をして天王子が浴室から出てきた。
私が仕方なく引っ張り出したお父さんの前使っていたパジャマを着ている。
「つーか…これちょっとズボンの裾みじけーな」
おい。父に謝れ。
「て、いうか…何しに来たの?今日お母さんいないけど」
食べ終わったカレーのお皿を流しに運びながらいうと、「知ってるけど」なんて当たり前のように返された。
「今日ライン来たし。急遽ニューヨークに行ってくるってさ」
…母よ…私にはきてないぞ、ライン。