愛されプリンス½
「あっ、ちょっと」
「三枝樹ぃ?誰これ」
「誰これってこないだ合コンで会ったでしょっ返して!」
慌てて取り返そうと手を伸ばすけど、奴の無駄に長い腕にヒョイッと躱される。
「あー、あのインテリメガネか。
えー、なになに、外、雨やばいな~。停電してる所も…」
「ちょっ音読しないで!」
立ち上がってなんとかスマホを取り返そうと試みるけど、ソファに座ったまま巧みに私の攻撃をかわす天王子。
「は、なんだよお前、あいつのこと好きなの?」
「はぁ?あんたには関係ないでしょっ」
私の言葉に一瞬、天王子の動きが止まった。
チャンス!
「隙あ…「関係ねーよ?」
伸ばした腕をグイッと天王子につかまれる。
引き寄せられて、すぐ目の前まで奴の顔が迫った。
不機嫌そうに茶色い瞳が細められている。
「…けどムカつくんだよ。だから俺の前ではライン禁止な」
「…はぁ?」
「俺の前で他の男と連絡取んじゃねー」