愛されプリンス½
それから何軒か服屋をまわって、
自分の買い物だけじゃ悪いので、樹くんが入りたいと言った腕時計のお店とか、メンズ向けの服屋さんとかも見て。
今はフードコートでお茶しているところ。
私がいちごとチョコのクレープとタピオカミルクティー、樹くんは甘いものがあまり得意ではないらしく、アイスコーヒー。
ていうか樹くん、特に欲しいものとかないのかなぁ。
この場所を指定してきたということは、何か買いたいものがあるのかと思ってた。その買い物に私に付き合ってほしいのかと。
「おいしい?クレープ」
アイスコーヒー片手に樹くんが聞く。
「あ、うん!おいしいよ!このタピオカミルクティーも!一口飲む?」
「え…」
私にタピオカミルクティーを突き付けられた樹くんが固まる。
ッハ!!
これって間接キスになっちゃうじゃん!そりゃ困るよ樹くんも!私と間接キスなんてしたくないもんね!?
「ごっごめん!」
慌ててタピオカミルクティーを引っ込めた。
その勢いのままズズーッと太めのストローでタピオカを流し込む。
何やってんの私!うわー恥ずかしい!
樹くんの落ち着いた雰囲気からか、一緒にいるとなんかリラックスしちゃってつい…!
猛烈なスピードでタピオカを吸い込む私を見て、樹くんがクスッと笑った。