愛されプリンス½
いつもならうるさいわ!と神速でツッコむはずなのに、どうしよう、心臓がバクバクしすぎてそんな余裕全くない。
黙ったまま天王子に抱きしめられていると、天王子が背中にまわしていた手を緩めて、覗き込むように私の顔を見た。
「……なんか今日はやけに大人しいな」
「…そう?いつもおしとやかですけど…」
「誰がだよ」
そして頬を親指で撫でてくる。
「…どっか痛い?」
甘やかすような手つきに、慈しむような声に、ダメだ…溶けてなくなりそう
「痛く…ない」
それだけ言うのに精一杯。
「…ふーん」
感情の読み取れない声で呟いた天王子が、再び私に顔を寄せてきた。