愛されプリンス½
「なな、何この繋ぎ方!!!」
慌てて解こうとするけど、天王子にギュッと強く握られ離せない。
「こっちのが効果ありそうだろ?」
ニヤリと天王子が得意げに口角を上げた。
感じる温度とか、
くっつく密度とか、
繋ぎ方ひとつでこんなにも違う。
なんか…やだ!!!
「離して!」
「うっせ、騒ぐんじゃねーよ。とっとと歩け」
「って今度はどこ行く気!?」
「服屋」
「え〜またぁ!?」
ブンブンと恋人繋ぎをなんとか離そうと格闘しつつ、抗議の声をあげたその時だった。
「あのっ…、モデルのReiくん…ですよね!?」
突然私と天王子の前に立ち塞がった2人の女の子。
年はたぶん私たちと同じくらいだろうか。
「うん、そうだよ」
天王子がニッコリ、プリンスモードでそう答えた。
ていうか、そうだった。
完っ全に忘れてたけど。
こいつ…
今をときめく人気モデルだったー!!!