素肌に蜜とジョウネツ

私も立ち上がり、フロントに急いで戻らないと、と思う。

高輪マネージャーが私に背を向けて、絆創膏や包帯を片付けている隙に、


「ちょっと、こっち向かないで下さいね」


と、

またササッと美山ちゃんが買ってきてくれたストッキングに履き替える。


「もういいか?」

「あ、はい……あの、鍵は―…」

「いいよ。俺はもう上がるから返しておく」

「すみません……では、」

“失礼します”


ペコリと頭を下げようとすると、


「残念だな」


そう、言葉が被せられてしまう。


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