素肌に蜜とジョウネツ

すると、


「でも、番号変えても相手が誰かわかってないと意味ないかもよ?」


と、話に入ってきたのは、店のオープン当初から働いているマキさん。


「番号変更して本当に限られた人にしか教えないのならいいかもしれないけど、ちょっとした知り合いや店のお客にも新しい番号教えて、その中に犯人がいたら意味ないでしょ?」

「確かに……全くの他人がそういう事をしてくるよりも顔見知りがしてくる確立のほうが断然高いよね」


マキさんの言葉にウンウンと頷き、


「雅ちゃん、心当たりないの?」


そう、聞いてみる。

雅ちゃんは、「う~ん……」と、少し考えるしぐさをし、


「お客さんで、何となく、このヒトかも……って、思うヒトはいなくもないんだけど~…」


と、そんな言葉を口にした。

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