素肌に蜜とジョウネツ

ポンッ、と、背後から誰かに肩を叩かれた。

まさか、と思ったけれども、


「瀬名さん」


と、私の名前を呼んだのは女性の声。

一応、ホッとしたものの、直ぐに、この声が誰の声かという事に気が付いて始まる胸のざわつき。

振り向くと立っていたのは、予想通り舞川マネージャーだった。


「今から休憩?」

「はい……」

「ちょうどね、神崎マネージャーに確認したい事があるのだけど、フロントに居るかしら?」

「私が休憩に出る際は居ましたが―…」


舞川マネージャーの言葉に答えながらも、何だか、ちゃんと瞳を見て話せない。

“高輪マネージャーの彼女は舞川マネージャー”

美山ちゃんから聞いた話が、また頭の中に浮かんでくる。

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