素肌に蜜とジョウネツ

「あ、あのっ、私達、会って間もないじゃないですか……!料理の腕前もよくわからない人間に何で夕飯なんて頼むんですかっ?一日二千円だったら出前とるか外食のほうが絶対良いですよ!」


金銭的事情とは別の方向で、お断りをするように話を進めないと……

と、若干、不本意ではあるけど、急遽、言い訳を“料理の腕前”に持っていこうとしてみた。

が、


「何?君、下手なの?」

「う……」

「まぁ、確かに料理上手な雰囲気は感じない、か……まさか、米もまともに炊けないとか?」

「なっ」


そんな風に言われて、ついつい、


「失礼なっ!確かに、一人暮らしを始めてからコンビニ弁当や惣菜が多いですけどっ、これでも高校時代の部活は料理クラブでしたし、人並みには料理は出来ますっ!」


と、熱弁してしまった間抜けな私……

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