キミに夢中な俺‼
結局彼はうなだれたまま動かない。

「あ…のぉ、気分でも悪いの?」
しゃがみ込んだ論を見下ろしながら
紬はきいてみた。

「紬は平気なのか?
 俺と離れてても。」

「 え…あ、
 振られるのには、慣れてるって
 ゆうか

 安心して、まとわりついたり
 しないから。
 ストーカーみたいな、真似して
    ごめんなさい。

 論があの女性を落としてるの見て
 あきらめたってゆうか
 論には幸せになってほしいの!」



「は?…なにいってるの?
 紬が居なくなってオレが
 どんなに不安だったか、  
 分からないだろ。」

    
  「彼女でも無いんだから
   別によくなくない?」

紬はICレコーダを取り出して再生した。

「彼女いないよ。もテないし。彼女フフ
 ほんとだって!!」
あの日の会話が音声でながれてくる。

「しかしお前綺麗になったな!」

10分くらいの再生が終わると、論は
観念したように

    「 あ“」と叫んだ

     「 ね!! 」
紬も彼を納得させたと思い
”間違いないでしょ”
みたいな顔をする。


    だから…違うんだ。
    話聞けって…


「連れ戻しにきたの?
 別れ話にきたの?
 かぎ取りにきただけ?
 それとも、御飯の心配してくれた
の?」

紬は不思議そうに聞いた。
大江諭は項垂れた頭を挙げ
話始めた。


「 あの子は陽太(ひなた)は元男だ」



陽太は,お・と・こ・


||li げ‼おとこ ?il||


    ヒエエエヒエエエエホモ?ゲイ?

「昔から俺に言い寄っていたが
本気とは思わずちゃかしていた。

ガタイがよくて柔道やってたんだ。
 いい男で、女の子に凄くモテてたし
 まさか本気だったとは…。」

    「 とは?
     こりゃあ、たまげた。」


あんなに綺麗な人が元男‥と言われ
ましたかぁ~


ウワァ負けた。可憐で大人の女って
雰囲気だったしっ
世の中不思議なことも有るもんだ。


  「で、…    寝たの?」


少し興味深々に聞いてみた。
ヤッパリ、オケツは必要なのか?
世間で、言われてる事は事実なんだ
ろうか?
ここで男同士の愛の交わし方に
興味深々‼

いろいろ性に目覚めた乙女には
知りたい事だらけ!! 




大江諭は(OωO; )な顔をしていたが



 「俺は男にも、
元男にも興味はナイ!! 」
  ジロリと睨まれ 「アホか!!」
  と言われた。


「いやいやいや、お泊まりあったやん。
 今更ウソついても…
 信じられない。」


      で、!!
     「寝たの?」



「●>皿<●寝るかバカチン、
 泊まったのは悠人や蒼介に相談して
 たんだ。泊まった場所が違うー‼」


    「 あれぇそうなの!!」



「そう!!勝手に誤解して、
馬鹿だな!! 」

「じゃあ朝早かったり
 彼女いないって言ったのは何で?
 普通諦めさせるには居るって
 言うでしょー。」



「アイツは゛メンヘラなとこあってサ 
 紬に何かしたらと思った。
 だから家を、早く出て、
遅く帰ってきた。


 
 紬が心配で心配で、
 だから陽太に見られないように
 気をつけていた。
 お前メンヘラなめんなよ。
 ヤバいって!!」


エ━━━━━メンヘラ😱💥
「じゃっ、じゃあ論、早く
帰ってよ~。
怖いし、ね、ね、はやく。」


大江諭の背中を押す。


「大丈夫だよ。もう奴は日本にいない。
 ゲイの世界に飛び立った。

 いい奴だけど恋人は無理だった。
 おれさ、紬に惚れてるから尚更だよ」



    「そうなの?」
アッサリ納得する紬は素直なのか?


「そうなんだよ…!!。」
案外 楽になかなおり?


  「 ヘー。そうなんだ?」



        ヘー。
  






      



       
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