キミに夢中な俺‼
「露天風呂ヤバースゲーな。



なあ論、折角来たんだ、
実家行ってきたら
紬ならまかせとけよ。
みんないるし~。」


「おう、いってこ、いってこ
 お母ちゃんにあまえてこい!!
 コッチはまかしとけ!!。」


悠人と蒼介は、しばらく
地元に帰ってない論を
心配していた。
地元に帰りたくない訳も論から聞いて
二人は知っていた。」


  「ア~生き返るな~
      
      いいとこだよな~。」

3人は日頃のストレスを
発散するかのように
浮かれて楽しんでいた。

子供のように。


「そうだな、紬連れて
 ちょっと顔出してくるか。」

論は久し振りの故郷に懐かしさを感じて
いて実家の親にも紬を紹介
する気になって来た。。



露天風呂に、ザワザワッと
何人かの男が入ってきた。
わりと静かだった風呂も
湯煙といっしょに、
賑やかになった。


「あれ~ロン?」

その声に振り向くと「アーッ剛!! 」
   (論の高校の同級生)がいた。

彼は元、論のツレで仲のいい
遊び友達だった。


「なんだよ~、水臭い。
 帰ってたなら
 電話くらいしろよ。
 何年たったんだよ!
 心配したぞ!」


  「おう、久し振り!
   元気だったか?
     
   結婚はしてるのか?」
剛は論に聞いてくる
論はつい懐かしさで剛の傍に
お湯を掻き分け近づいた。

「結婚してたら
 休みに野郎達と温泉くるか!!」
ピシャ
論はイタズラ紛れに剛の顔目掛けて
指鉄砲をピュッピユ


  「だなっ!! 俺も今は独身」
剛もついテンションがあがる。




 俺らは先に部屋に行ってるからな!」


悠人と蒼介は、ひさしぶりのオレの
帰郷に気を利かせて、剛に


    「じゃっ、論を宜しく。」


と挨拶をしてザバーン!
と水しぶきを挙げ
にっこりと挨拶をすると
ブラブラさせて出て行った。


剛は、地元のサッカーチームで試合があり、ペチャンコに負けたそうだ。



嘘か本当か分からないような話を
大げさにして俺を楽しませてくれた。


論も、中・高とサッカー、空手をしていた。
今はそのかいあってか粘り強い性格が
身についた。



論がでた高校は進学校だった。
剛も頭が良く国公立の大学を出て
今は市のお役所人らしい。


時間は何年も合っていなかったのに
何分かで剛との時間は埋まって行った。
疎遠にならざるに負えなかったのを
彼は一番近くでみていた。



二人とも気になる話題を一番先に避けていた、しかし遂に剛が口火を切った。


「なあ、此処で合ったのも
何かの縁だと
 思って聞いてくれ。」


      「なんだよ…
       悪い話か?」


「まあ!そうかもしれん。
 杏奈なんだけどな、」


 「ア~聞きたくないなまえだね。
     確かに悪い話だ。」







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