キミに夢中な俺‼

赤ちゃんが、キター♡

「朋美ってダレ?」
昨日寝ながらずっと呼んでたよ。
¯ _ ¯ ダレダ?



思わぬ咲姫のズバッとした疑問!!
をなげかける。
「朋美ってダレ?」


パンを焼いていた蒼介の顔が
急に険しくなった。



「ああ、悠人と、論と昨日3人で
 その話したからかな?
 寝言?ゴメンゴメン
おれ、すぐ寝言言うし。
気にするな‼」



友達と言われてもその慌てぶり‥
をみてれば、
どんな関係か丸分かりデスヨ。

「ねえ、昨日の話だけど…」

   「んなに?」
蒼介はサラダに和風ドレッシングを
かけながら聞いた。

「蒼介は何歳で結婚したいの?」

 「俺?ああ、昨日の子供のはなし?
  秘密だけど、論のやつ
  一人子作りしてるんだぞ。
危険日を狙ったり
こっそりゴム外したり
  紬は知らなそうだし…
 
  奴スケベだから直ぐ
  出来るんじゃね。

  俺はまだいらないかな!! 」



「へえ!!要らない! もう30 だよ。」
テーブルに仰け反りながら聞いた。

       「まだ30だ!」
蒼介も負けずと言い返す。

「じゃあ!!
 結婚もしないの?」

    「まだまだ!
     だってほらまだ咲姫23だろ
     早いって。」


「私は…いいよ。
 3でも5でも。」


      「またまたぁ~」
どうやら蒼介はその気がないみたい。

蒼介は昼から出勤らしく帰っていった。

不安なままじゃ仕方ない!
産科に行くと旦那さん連の妊婦さん
ばかりだった。


凄く不安になったが
間違いだったら心配事もなくなる。


問診表に、
産む、産まないかにマルを付ける
欄がある。


悩んだ挙げ句、“分からない”。と
書いた。

「田辺さ~ん
 田辺咲姫さ~ん。」

呼ばれて、パンツを脱ぐことに
ビックリ
 ∑(OωO;

まどまどして耐えられず
しかもあの体制!
無理無理無理。
逃げ出したくなり診察室から出よう
とすると

マツコみたいな綺麗な肌の
マツコ看護士さんが、

「みんなあんなして、頑張ってる
のよ。
 子供が出来ない人達は
 尊敬する位頑張ってるのよ。
 しっかりしましょう。

 逃げても不安は消せないよ。
 好きな人の子供でしょ。」

 うなだれたまま、看護士さんの
言う 通りにした。

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