キミに夢中な俺‼
「もう、悠人さんなんなのー
 論、どうにかしないと許さ
ないよ!!。」

紬はロンを引っ張り出し怒りを論に
ぶつけ足をジダンダさせた。

 「だだだ大丈夫だから。
  落ち着け!

  見てろって、
  悠人が喜代乃を離すわけ無いっ
て。」

「なんでっ💥💢💥
わかんのよー(怒)!」

  「俺が紬を大事に思う気持ち
   とアイツも同じだからな。」

「それにあの男達のうち、
ぜーったい
 誰か持ち帰ろうとするから

 そこからが勝負だぞぉ!!」

    「ホント!」

「もう少し我慢してくれって。な!! 」

  「う、うん。(。¬д¬。)ホントニ?
   分かった。」


論と話してると会場がお開きになり
ザワつきだした。

「ホラナッ!」

  「ああ、ほんとだ。」
下をみると、悠人がイケメンの男と
険悪なムード。


論より一つか2つ上の男の人と
言い合いしていた。

喜代乃はもう普通で無い状態!
持ち帰られたら悠人とは
本当に別れてしまうくらいの危機感。
彼も譲らない。

一歩悠人が遅れたら
もうジエンドだっただろう。

悠人が先にヨロヨロしながら
右に左に、前に後ろに歩く喜代乃に
駆け寄った。

大歓声が上がった。


取り残された赤いカクテルドレスの
美女は、ただ目の前の惨劇を
直視していた。


彼女は、バックをホテルの
カウンターから
受け取ると足早に
エレベーターへと向かった。

悠人がパートナーだったし
目立ってたからな‼

    きっいなー。
少し同じオンナとして
可哀想な気がした。

次の日


論の帰ってこいコールに負けず
紬はまた飛行機に乗って帰っていった。

相変わらず、通い夫の論は飛行機の
距離を行ったり、来たりしていた。

空港で、困ってるような女性がいた。
論は一応通過したものの
気になりまた後戻りした。

「どうかしましたか?」
彼女は凄く困った様子で

「向かえが来てるはずなんです。
 見当たらなくて、」



「 携帯は?」

 ちょうど機種変したばかりで
 よくわからないんです。

 番号も誰にも教えてなくて。」


 「え、壊れてたんですか?
  だから機種変?
急だったんですね。」

  「そうなんです。」

「あまり動かなくてここに
居ましょう。
 多分向こうも探されていますよ。」

「そうですね、ありがとう御座いまし
た。」
彼女は、まだ心配そうな顔を隠せず
オロオロした様子。

 「心配なら僕もご一緒しましょう
  知らない土地って不安でしょう。」

彼女は、意外な顔をしたが
安心感からかホッとしていた。

「本当に助かります。
 此方の方なんですか?」

「まあ、祖母がいてるんですが
 事情があって週末来てるんです
よ。」

「まあ、そうなんですね。」
後ろから彼女を呼ぶ声がした。

「友紀‥。」
振り向くと60代位の女性が立っていた。

     「叔母さん。」

「もうこの子はあ、
 携帯つながらないじゃな、
 アレ?こちらは?」


 「あのね、親切にしてもらったの。
叔母さんが来てくれるまで
一緒にいてもらって助かったの。」

「まあまあ、ありがとう御座いました。
 いつもはシッカリしてるんですけど
 どうしたんでしょうね。

 お急ぎじゃ無いなら
 家にいらっしゃいせんか?
 明日家の娘の結婚式なんですよ。
 お食事でも、お礼させてくださいな
なーに遠慮はいり
ませんよ
 いっぱい居ますから
 一人くらい増えても何のこと
 ありませんよ。」



 「おばさん、彼お祖母さんが
  待っていらっしゃるのよ
  無理は言えないわ。」

彼女のおばさんは姉御肌と言うか
サッパリして人が良さそうだった。
たまにいる面倒見のいい
元気な人だった。
ちょっと女優の泉〇〇コさんみたい
世話好きな感じで好印象だった。




 



  



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