学年1のイケメンが探してる美少女は うちの弟です
マルはどうだろう?
……ほんの少しでも、楽しいって思ってくれてたら嬉しいな。
「よし、登録完了っと。 美麗の方は?」
「私も終わったよ。 写真、いっぱい送ってきてねっ」
「うん、ブレブレのダメダメを大量に送りつけるつもり」
「ちょっ、たまにはバッチリ撮れたのも送ってよー……」
「……へぇ、バッチリ撮れたのは“たまに”でいいんだ?」
「うぅ……欲を言えばバッチリもいっぱい送ってもらいたいけど、でも「メールするために」って変に気負われても困るし……。 だから、うん…“たまに”で大丈夫ですっ」
今まで通り、マルには自由気ままに撮って欲しい。
私にメールで送るというのは、その ついで でいいんだ。
それに、マルが「ブレブレのダメダメ」と言った写真だって、私にとっては宝物になる。
だってマルが見てる世界を私も見ることが出来るんだもん。
ブレブレだって悪くない。
むしろ最高だ。
「ねぇマル、SNSにアップする写真って、たくさん撮った中から選びに選び抜いたやつなんでしょ?」
「まぁ、そうなるな」
「じゃあつまり、それ以外を見ることが出来る人はほとんど居ないってことだから……私ってば超ラッキーじゃないっ?」