これからもずっとこの初恋を
気のせいか樹の顔がほんのり赤く見える。
「だって〜めい!嬉しい言葉が聞こえた気がするね!?」
「は?いやっ…別に。そ、そういう意味じゃ……おい、めい!いや、違うから……」
「え?なんのこと?」
「「え」」
少しの沈黙が流れる。
「っあー、そうだったね。めいは。いつなおるんだろうね?樹はほんと苦労するね」
「ははっ…だよな。あのめいが気にするわけないもんな。ま、いいや」
樹は深いため息をついた。
二人ってば一体どうしたんだろう。
それに……樹の言葉がひっかかる。
『俺は誰でもいいわけじゃないんだからな。なんでわざわざ知らない女と一緒に食べなきゃならねぇんだよ』