これからもずっとこの初恋を
園は驚いたように目を見開いた。
「めっ……めいっ!それって…ううん、なんでもない。じゃあめいは嫌なのにどうして行かせたの?」
「そ…れは…」
自分でも分からない。
樹に行って欲しくないって思ってるのに止めることが出来なかった。
簡単に声が出なかった。
なんだか喉の奥に言葉が詰まったような気がして……。
「分からない……でも、怖かった…かも」
「怖い?」
園はグダグダ話す私に焦らず様子もなく優しく聞いてくれる。
園はこういう所がすごい。
焦らされてないと私が話しやすいってきっと分かってるんだ。
「うん。樹に……嫌われることが怖かった、かも」