"好き"なんて言えない
女「何様のつもりなの?!」
パシンッ

乾いた音が響いてジンジンする頬が叩かれたのを理解する
「何が気に食わないんですか?」

なるべくこれ以上ヒートアップしないように話してるのにそれが逆効果なんだろうか

ガンッ
押し飛ばされて机で身体を打つ
女「アンタの何されても動じない所が気に食わないのよ」

ドコッ
今度は蹴られる

「じゃあ...泣いて助けを懇願すれば見逃してくれるんですか?」
自分でも冷めてると思う

だって痛いはずなのに、怖いはずなのに
涙もでなきゃ助けて欲しいとも思わない

胸ぐらを掴んで無理矢理私を立たせる

女「そうよ?泣いて謝りなさいよ。すぐにでも別れますってね?」
ニヤニヤ笑って勝ち誇ったように言う
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