"好き"なんて言えない
「もう!リオくんのバカーっ」
プイッとして玄関に向かう

理「なな、おやすみ。また明日な」
優しい顔で手を振ってくれる

...ってだから何で今日はこんなに優しいのぉ~?!

謎過ぎて
いや、いつもも優しいんだけど
何かいつもと違ってて...

というか、燈也くんと話した後から急に何か甘くなったって言うか
距離も近いし...

こんなんじゃ、好きになっちゃいそうだよ

マ「どうしたのー?変よ、なな」
ママが私の顔を覗き込む

そうだ...食事中だった

「んーん、大丈夫」
マ「ななちゃん、恋でもしちゃったの?」

飲みかけていたお茶を吹き出しそうになって慌てて飲み込む

ケホケホッ
お陰でむせる
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