孤独であった少女に愛情を
次の日、私はいつものように先生を手伝いに資料室に行った。

「失礼します。」

私が入ると、先生は机に顔を伏せていて、

どうしたのだろう、と私は近づく。

「せんせい?」

顔を覗くと、先生は目を閉じて寝ていた。
一緒に暮らしているけれど、先生の寝顔を見るのは初めてだ。

「昨日、遅くまでお仕事してたから。」

結局、先生は何時に寝たのだろう?
きっと、遅くて疲れていたんだ。

私はそう思った。

「せんせい、先生はどうして私を助けてくれたの?」

私は、寝ている先生の顔に手を伸ばした。

先生の髪、さらさらでやわらかい。
私は、先生の前髪に指を絡めた。

私は少し楽しくて嬉しくて口元が緩む。

「せんせい、
先生が、『眠れないの?』って聞いた時、

怖いから一緒に寝て欲しい、

なんて言ってたら、」

先生は、どんな顔をしたんだろう。
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