ワケあって、元彼と住んでます。
車の中で、合鍵の準備がまだできていないことを告げると、「急がなくていいよ」と瞬ちゃんが言った。

結局未だに瞬ちゃんが何をしているのか聞けずにいる。



「今日は店で何か食べてから、食材買っていい?」

「うん。ごめんね、冷蔵庫何もなかったでしょ。いつも適当に食べてるから」



年末年始で実家に帰省したこともあるけど、普段から褒められるほど自炊をしていなくて、ほとんど空の冷蔵庫の中を見られたと思うと言い訳じみた感じになってしまった。



「いや、俺、コーヒーしか飲んでないから冷蔵庫の中見てないわ。何あるか確認しとけばよかった?」

「え」

「荷物受け取ったり部屋片付けたりしてたらいつの間にか時間経ってたんだよなー。あ、あと寝てたわ」

「……大丈夫?具合悪くなったりしてない?」

「全然。でも香穂がいなかったらご飯食べ忘れて死んでたかもなー」

「なにそれ、私といる前はちゃんとしてたんじゃないの」

「んー、それまでは定期的に家に来てくれる奴いたし」



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