元姫と隠された真実Ⅱ



いつの間にか、そう呟いていた。


「え?あぁ、あいつか。雅。」


「っ・・・、お前が雅の名前を口に出すな!」


「なに?俺に逆らうの~?全員殺すよ?」


瑞希はニヤリと笑って言った。


「っ、ごめんなさい・・・。」


怖い。


怖い。


誰か・・・、助けて・・・。


「沙羅、着いたよ。入ろうか。」


瑞希はそう言って、私の手を引っ張って家に入った。


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