元姫と隠された真実Ⅱ



「これは・・・、」


「多分、紅龍の奴らだと思う。」


「っ・・・、あいつらどうしたんだよ・・・。」


「え?」


「多分、友樹からだろうな。」


「なんでだ?」


「あいつは、宮苑・・・紅龍の現姫を信じすぎている。愛しすぎてるんだ。」


そう言いながら、涼は手際よく沙羅の手当てをしている。


「よしっ。これで大丈夫かな。・・・でも、骨は何本か折ってると思う。」


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