元姫と隠された真実Ⅱ



「いやぁ、本当にバカだね。紅龍は。」


「本当だよな。」


「許さねぇ・・・。」


翔たちは、そう言って怒っている。


あ、透馬に何も言わずに来ちゃったな。


ガチャ


屋上のドアが開いた。


「おいおい、俺を置いてくなんてひどくねぇ?」


そこにいたのは、涼だった。


「ごっめーん!」


愛梨は、笑いながら謝る。


「あ、沙羅。透馬たちが心配してたぞ?」


< 42 / 139 >

この作品をシェア

pagetop