元姫と隠された真実Ⅱ



「その苦しさを知ってるなら尚更そんなことはするな。それで、苦しんだ人がどれだけいると思う?」


明日香が、周りを見回すと悲しそうに目を落とす紅龍の皆がいた。


「っ・・・。ごめんなさい・・・、ごめんなさいぃっ・・・・・・!」


そう言って、泣き崩れた。


「もう、道を踏み間違えんなよ。」


私はそう言った。


多分、明日香はもう大丈夫だろう。


きっと・・・。


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