早熟夫婦〜本日、極甘社長の妻となりました〜
表情を緩めて「私でよければどうぞ」と言うと、彼女はそれに甘えるようにひとつ頷き、事情を話し始める。
「さっきあなたも聞いてた通り、以前デザインのことで私の父が彼に嫌な思いをさせたの。私はそのことがずっと引っかかってて。半年前に父が亡くなって文句を言う人がいなくなったから、もう一回仕事を依頼しに来たのよ。今日のところは保留になったけどね」
まず語られたのは、今日彼女がネージュ・バリエにやってきた経緯だった。
進藤社長は亡くなられていたんだ。どうやら、生前は尚くんといざこざがあったようだが、そうなってしまった原因はなんだろう。
「どうして、お父様は久礼社長にそんなことを?」
「ひとことで言えば、気に入りすぎたのよ。尚秋のことを」
未和子さんは憂いを帯びた笑みを浮かべ、自然に彼の名前を口にした。親密な関係だったことを改めて思い知らされ、胸がぐっと締めつけられる。
「付き合ってたとき、『彼氏に会わせろ』ってうるさくて、仕方なく顔を合わせたの。それからしばらくの間、父は尚秋のことをすごく可愛がってくれてた。たぶん、私たちの結婚も意識していたんだと思う」
「さっきあなたも聞いてた通り、以前デザインのことで私の父が彼に嫌な思いをさせたの。私はそのことがずっと引っかかってて。半年前に父が亡くなって文句を言う人がいなくなったから、もう一回仕事を依頼しに来たのよ。今日のところは保留になったけどね」
まず語られたのは、今日彼女がネージュ・バリエにやってきた経緯だった。
進藤社長は亡くなられていたんだ。どうやら、生前は尚くんといざこざがあったようだが、そうなってしまった原因はなんだろう。
「どうして、お父様は久礼社長にそんなことを?」
「ひとことで言えば、気に入りすぎたのよ。尚秋のことを」
未和子さんは憂いを帯びた笑みを浮かべ、自然に彼の名前を口にした。親密な関係だったことを改めて思い知らされ、胸がぐっと締めつけられる。
「付き合ってたとき、『彼氏に会わせろ』ってうるさくて、仕方なく顔を合わせたの。それからしばらくの間、父は尚秋のことをすごく可愛がってくれてた。たぶん、私たちの結婚も意識していたんだと思う」