女の子は皆夢を見たがるもので。
「始まっちゃったよ!?授業!」
「だねー」
「え?みか?そんなゆるくて大丈夫??」

私とみかは中学校からの友達。私の名字が如月で、出席番号が7番。みかの名字が霜月で14番。
縦に7列に机が並ぶこの学校では私が廊下側1番後ろで、隣にみかというのが最初の席だった。

「あ、次数1じゃん。ちょっと、めいの独壇場なんですけど…」
「今日はコミュ英ないから楽だわー」

私は完璧な理系で、まぁ国語はある程度出来るけど、英語は壊滅的。対してみかは完璧な文系。数学が壊滅的。
お互いに教えあっこして、ここまで成長できたわけで…

「ちょ、めい!?なんで泣いてんの!?」
「み、みかのおかげで…私はここまで成長できたんやでぇぇ」
「め、めいぃぃぃぃぃ」

「はい、おはよー…あ、めいちゃん!」
「卯月先生!おはよーございます!」

卯月先生は数学の先生。私が一目惚れした先生!

「先生?彼氏とどうですか?」
「うん、出会ったばっかの先生に言うことじゃないよね」

可愛くて、可愛くて可愛くて!
なんだか私と性格がちょっと似てて…

「先生大好き」
「知ってる」

優しい先生は、今日、金曜が授業3回目。
1年生所属だから、毎日会う。私の癒し。

「めいっ授業終わってるよ!」
「…はっ先生に見とれてた!」
「もう…まぁめいなら数学得意っぽいし、授業ちょっとは聞いてなくても大丈夫かもしれないけど…ちゃんと聞いてないと、成績下げちゃうぞ」
「うわぁ、それは勘弁です。」
「ふふっ、じゃあ私次の授業も入ってるから、またね」
「はーい」

次の授業が1週間の最後の授業…あ、この授業…
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