1億のキス 【LOVE♡ドロップス企画参加作品】
「……私は枢の事好きだったよ。
……ごめんね、枢……傷つけてごめんね……。」
傷つけたのは俺なのに、百合は涙しながら俺に謝って、走り去るようにこの部屋を出ていく。
枢が玄関で百合の腕を掴み、後ろから抱きしめた。
「……ごめん。
行かないで……。
仲直りしよう?
このままなんて俺、耐えられない。
これが最後でいいから百合の笑った顔見せて?」
百合が振り向き枢に抱きついた。
「……枢。」
枢は百合を抱き抱えベットへゆっくりと降ろした。
涙で濡れた顔にキスを何度もする。
おでこに、瞳に、頬に、唇に……
数えきれない程のキスをして惹かれ合うように身体を重ねた。