1億のキス 【LOVE♡ドロップス企画参加作品】



だんだんと時が経つにつれてバーの椅子が埋まっていく。

見渡すと殆どが女性客と常連客で埋めつくされていた。



「ねぇ枢、彼女と別れたって本当?」


来て早々、喜びに満ちた顔をして常連客の1人が声をあげる。


「……情報早過ぎだろ……。」


「本当なの?」


「……まぁ。
かなさんどこで聞いてきたんですか?」


「……うんとねー……噂?」


「誰に聞いたの?」


「マスターさん。」



かなが枢にバツが悪そうな笑顔を見せる。


「……あの人かぁ。
いつも俺の情報を流出するのは……。」


呆れた笑顔を浮かべ、ため息をひとつ吐いた。












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