日常ポトフ
忘れるべくして忘れる
今日は朝からついてなかった。
愛用してたリップは生産終了になるし、朝慌てていたせいでお気に入りの帽子を忘れた。さらにイヤホンを忘れてしまったので大好きな音楽も聴けない。

はぁ、とため息をつきながらバスに乗り込む。いつも音楽を聴く時間なのにしょんぼりだ。

でも

イヤホンをしていなかったお陰で、駅に入っているアイスクリーム屋さんが半額期間中だと言う話を聞けた。

そのアイスクリーム屋さんでアイスを食べていると「やっぱり!久しぶり!」と声をかけられた。
その人は高校時代の親友で、就職してから疎遠になっていた。
「もしかしてそうかなと思ったんだけど、声かけて良かった!私こっちに転勤で戻ってきたの。またよろしくね」
一緒にアイスを食べながら、帽子がなくて良かったと思った。私だと分からなかったかも知れない。

帰りに薬局に寄ると、生産終了した例のリップと同じメーカーから代わりに新商品が出ていた。
前のより安くてデザインが可愛い。早速購入してトイレでつけると、何だがいつもの自分じゃない気がしてウキウキした。


次の日、再会した友達と早速遊びに行くことになった。
今日は帽子もイヤホンも忘れていない。新しいリップもしっかり塗った。
でもたまには忘れ物も悪くないって思った。
< 1 / 1 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

sweet dreams baby
雪片花/著

総文字数/18,819

恋愛(純愛)9ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
睡眠をテーマにした小説を書いてみました。 作中に出てくる寝るための方法は、作者が実際に試したものとどこかで聞き齧ったものなど様々です。あまり根拠がなかったり個人差があったりと色々怪しいですが、広い心で読んで頂けたら幸いです(笑) お読み頂いてる皆様ありがとうございます!励みになります!
探偵は夢中で捜査中
雪片花/著

総文字数/102,893

恋愛(ラブコメ)25ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
雪片花(ゆきかた はな)と申します。 見つけて頂き、ありがとうございます。 本作はなんちゃって推理小説もどきです。 すごくゆるゆるの設定になっております。 ミステリーが大好きで、いつか書いてみたいと思っていたのですが、肝心のトリックが何も浮かびませんでした。 何とか捻り出したのですが、あり得ないほどレベルが低い謎解きになっております。 どなた様かの暇つぶしにでもなれば幸いです。 いつか、ちゃんとしたミステリーが書けるように日々精進して参ります。 よろしくお願いします。 *こちらの作品は「カクヨム」にも投稿させて頂いております。
エイプリル・ラブ
雪片花/著

総文字数/6,025

恋愛(純愛)3ページ

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop