【短】Love Maneuvering
また、教師の目を盗んで小声で呟いて。
あたしは、無意識に黒板を写していたノートの始めの方を、溜息と共に綺麗に消し去ってしまった。
沢山の消しカスと一緒に、真っ白になってしまったノート。
頭の中で、『此処、テストに出るとかさっき言ってなかったっけ?』なんて、ノートと黒板を交互に見つめて途方に暮れる。
すると、3列横の斜め前の方に座っている寛人が急にこっちを見てきた。
そして、教師に見つからないよう、何かジェスチャーをしてくる。