【短】Love Maneuvering
「…聞き方を間違えたな……えーと…は、今日が何日か分かってるか?」
「はい?…えと…14日でしょー?ちゃんと今日の日付けくらい分かってるよ?寛人、あたしのこと馬鹿にしてんの?」
「馬鹿にはしてないよ…でも……参ったな…」
「………あ」
いつものようにテンポのいい会話をしながら、寛人がどんどん困った顔になっていくから。
なんでだろうと考えながら、もう一度何気なく外を見たら…。
其処には何時の間にかほとんど人がいなくなっていて。
そのまばらな人の中で永瀬に向かってチョコを差し出してる女の子が見えた。
そこまで来て、あたしはさっきの授業中までずっと気に掛けていたことを思い出した。