潜入恋愛 ~研修社員は副社長!?~
「それだけ俺に気を許してくれている証拠だろ。今日一日でそれだけ安心して貰えたら、こっちとしては嬉しい限りなんだけどな」


また誘い甲斐がある、と言う彼に苦笑するしかなく、これからどうする?と問う相手に、晩御飯でも食べますか?と問い返すのがいっぱいで__。



「晩御飯か…」


そうだな…と呟く彼は、外で食べるのもなぁ…と迷う様な声を発した。


「ああ、じゃ百瀬さんの部屋で食べよう」


昼の定食代と夕飯でホテル代を完全にチャラにしようと言いだす相手に目を剥き、「私の部屋!?」と素っ頓狂な声を張り上げた。


「だ、だ…、駄目です!」


片付いてません!と速攻で断り、また今度にして下さい!と彼に願った。


今、部屋に来られたらきっと呆れ返る。
だって、昨夜から何を着るかを散々迷い、衣類を出しっ放しにして、そのまま部屋を出てきたから。


「今度ならお邪魔してもいい訳?」


それならまあ仕方ない…とその場は提案を取り下げてくれる。
しかし、そうなると迷うなぁ…と考えた越智さんは、ちらりと私に目線を流して__。


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