潜入恋愛 ~研修社員は副社長!?~
「俺は、こういう渋滞も結構いろいろと考え事とかして時間潰したりするから平気なんだ。でも、百瀬さんは退屈だろ、だから」
丸一日近く一緒に居ても、私達はまだ、お互いのことを名字で呼び合っていた。
「私も渋滞が嫌いで眠い訳じゃない」
ただ進んだり止まったりするこのリズムがね…と言い訳がましく説明すると、彼は左手を伸ばしてきてクシャクシャと前髪を撫でる。
「無理しないでいいよ。寝顔見てもヨダレ垂らしてても、全然笑ったりしないから」
安心して寝ていい…と心を見透かされた様な言葉を言われ、断固として寝ません!と断言はしたものの……
気が付くと、うっかり眠ってしまったらしい。
車内の温度がスーッと冷え、その冷感に目覚めて体を起こすと既に街中を走っていた。
「あ、やっちゃった…」
マズった、と顔をペシペシ叩きながら、面目ありません…とお詫びを入れると、越智さんは楽しそうに笑い返して、なかなか可愛い寝顔だったよ…と言ってくる。
「私、この間から越智さんには、変な醜態ばかりを晒してる気がする」
情けない…と気落ちしても、彼はまあいいじゃないか…と慰めるばかりで。
丸一日近く一緒に居ても、私達はまだ、お互いのことを名字で呼び合っていた。
「私も渋滞が嫌いで眠い訳じゃない」
ただ進んだり止まったりするこのリズムがね…と言い訳がましく説明すると、彼は左手を伸ばしてきてクシャクシャと前髪を撫でる。
「無理しないでいいよ。寝顔見てもヨダレ垂らしてても、全然笑ったりしないから」
安心して寝ていい…と心を見透かされた様な言葉を言われ、断固として寝ません!と断言はしたものの……
気が付くと、うっかり眠ってしまったらしい。
車内の温度がスーッと冷え、その冷感に目覚めて体を起こすと既に街中を走っていた。
「あ、やっちゃった…」
マズった、と顔をペシペシ叩きながら、面目ありません…とお詫びを入れると、越智さんは楽しそうに笑い返して、なかなか可愛い寝顔だったよ…と言ってくる。
「私、この間から越智さんには、変な醜態ばかりを晒してる気がする」
情けない…と気落ちしても、彼はまあいいじゃないか…と慰めるばかりで。