潜入恋愛 ~研修社員は副社長!?~
「結局は彼がすごく頑張って働いてくれて、連休前は皆、大助かりだったじゃない」


普段は大量注文を流してくるから何かと大変なことも多いけど、それを帳消しにするくらい何かとしてくれた筈よ、と論じた。


「それに、もしも彼が何らかの目的で研修してたんだとしても、もう終わってしまったことだし、今更考えても仕方ないでしょう」


考えても始まらないことを言うのはやめて、さっさと仕事に取り掛かって…と指示すれば、彼女はぷぅっと頰を膨らませて席に着く。


単に連休後の気怠さを払拭したくて言い始めただけなのかもしれないけど、思わぬ話題に上がり、こっちの心臓は跳ね上がって、ドキドキしたままキーボードを打つ羽目になった。


(まさか私に興味を持って潜入してきたとは言えないし、皆が早く彼のことを忘れて、仕事に集中してくれると助かるんだけど)


でも、向こうからは発注も上がってくるし、それを見る度に話題に上がり、暫くは無理かもなぁ…と諦めながらも修正を続ける。


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