潜入恋愛 ~研修社員は副社長!?~
更衣室へ行くと着てきた通勤着に着替え、鏡の前でメイクのやり直し。


(いつも思うけど、私の顔ってホント平均的と言うか派手さは無いな……)


目が丸くて鼻も普通くらいの高さ。
顔は顎が細い分、逆三角形に見え、その顎を強調しない様にサイドの髪を内側にカールさせている。


(こう見えても唇の形は結構気に入ってるんだけどな。まあそれも見る人によっては、小さいだけに見えるんだろうけど)


それでも大きく開けることは可能だと思って鏡の前で口をパクパク。
それを見ていた同僚の女子達から、何してんの?と笑われ、恥ずかしくなりながら、自分も笑って誤魔化し外へ出た。


約束しているフレンチレストランは、職場から歩いても二十分くらいで着いてしまう。
きっと越智さんは、そういうのも計算した上で店を選択してくれたんだろうと思うと有難く、なるべく遅れないように…と思い、足早に歩いてお店へ向かった。




外観がグレーのタイルで覆われたレストランに着いたのは、約束した時間の五分前くらい。
途中のお店でお土産を選んでいたら遅くなってしまい、慌てて走ってやって来た。


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