潜入恋愛 ~研修社員は副社長!?~
とにかく他方的な見解でページを読み込んでくれたのが分かり、やはり流石…としか言いようがなくて__。


(こんな風に私の作成したページを熱心に読んでくれる人なんて、今までいなかったな)


初めてのことに感動しながらメモを読み耽った。
越智さんは所々にページのいい点も指摘してくれていて、それが何とも彼の人柄を強調しているように思えた。


(厳しいことを言うだけでなく、ちゃんと見てるところは見ているんだ…)


なんか嬉しい…と感じると胸の奥が熱くなる。
残りのページも読んで貰い、また感想が貰えたら、ちゃんとお礼を言って、ついでにこの間からのお詫びもしないといけないな…と感じた。


午後の始業が始まる直前、私はサラサラとメモを書いて彼のデスク上に置いた。
それは、彼の書いた感想を読んでのお礼と、終業後にちょっとお時間が貰えますか?という内容のもの。そして、コートはクリーニングに出してからお返しします…と付け加えた。


越智さんは外から戻るとメモに気づいて開き、それを読むと目線を私に向けてきた。
私は無言のまま彼を見返し、少し微笑んで反応を窺った。


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